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ひろぽん@G-CRAFT
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釣り歴だけは無駄に長く幼い頃からの餌釣りに始まり今はルアーフィッシングとウキフカセのチヌ釣りをこよなく愛する
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2010年12月15日

諫早湾の排水門開門へ

 菅直人首相は15日午前、国営諫早湾干拓事業(長崎県)の排水門開門を命じた福岡高裁判決(6日)について「上告しないという最終判断をした。その線に沿って今後の対応をするよう指示した」と語り、上告断念を表明した。首相官邸で記者団に語った。鹿野道彦農相が16日に同県を訪れ、長期開門調査を実施する方針とともに県側に伝え、早ければ12年度にも開門調査が始まる。上告の期限は20日で、政府は17日の閣議で上告断念を正式に決める。福岡高裁判決は「5年間の常時開門」を命じており、段階的な開門を検討してきた農林水産省の路線を転換することになる。
諫早湾の排水門開門へ
 首相は上告断念の理由について「1997年の(水門が閉まる様子から)ギロチンと言われた工事以来、何度も現地に足を運び私なりに知見を持っていた。工事は既に終了しているが、開門して海をきれいにしようという福岡高裁の判断は大変重い」と語った。

 政府筋は15日、半年間の政権運営を「仮免許」と表現した首相発言に絡めて、「(上告断念が)これから本免許になる第1号」と首相の指導力を強調した。

 首相は野党時代から諫早湾の干拓問題に関心を持っており、干拓を進めたいのは農水省と業者から献金を受けている族議員だけだなどと批判してきた。福岡高裁判決後の7日には「私にとっても大変長い間取り組んできた問題で、いろんな場面が思い出される。判決への対応は政府として検討していきたい」と語っていた。

 訴訟対応を検討する関係府省の協議では、農水省が「開門方法を検討中」などとして上告を求めていたが、首相が押し切った形となった。

 上告断念で、営農者らに被害が及ぶとして開門調査に反発する長崎県が態度を硬化させ、営農者らによる反対運動が過熱する可能性がある。一方、開門調査を求める佐賀県などは政治決断を歓迎するとみられる。
諫早湾の排水門開門へ
 農水省は来春にまとめる環境影響評価(アセスメント)で、開門方法について(1)開門当初から二つの排水門を全開(2)調整池への海水導入量と調整池からの排水量を3段階で増やし、最終的には排水門を全開(3)調整池の水位や流速を制限--の3ケースを検討している。

 判決は「5年間の常時開門」を命じており(1)に近いと解釈でき、農水省は(1)を採用すれば調整池からの淡水が諫早湾内に急激に入るため、漁場の環境悪化などを懸念。後背地の防災と潮受け堤防の安全性確保に配慮しながら排水門を極力全開にする(2)か、これらの影響を最少にする(3)を軸に検討を進めてきた。上告断念により、開門方法などが今後の焦点となるが、常時開門なら600億円を超える対策費が必要とみられる。


諫早湾の排水門開門へ
諫早湾干拓地の調整池から汚水を排出すると周辺の海はこのようになります。
この汚水の排水が一番の問題です。
閉め切った後も、これをやるから環境が破壊される。

開門調査をする場合でも、まずは調整池に溜まった汚水とヘドロの処理をしてからでないと意味がありません。
イキナリ開門すれば余計に環境が悪くなるのは誰の目にも明らかです。
さて、農水省と国はどのような対策をとるのか。
これは、じっくりと見守っていかないといけませんね。


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Posted by ひろぽん@G-CRAFT at 14:44│ コメント (9)よもやま話
この記事へのコメント
汚水問題はなるべく被害の少ない方法でやって欲しいですね。
しかしまぁ…これでまた凄い税金使われるだろうし、漁業を捨て干拓工事をせざるを得なかった元漁師の方々の心境を考えると悲しいものがあります。
Posted by 筋肉質の鰯 at 2010年12月15日 15:30
上告断念、1歩前に進む事できたと思いますが
これから、営農者と県がどういった行動とるのでしょうね。

泥沼化するのは、明らかですが・・・

二つの排水門を全開をいきなりされたら、目もあてられませんね。

仰る様に汚水とヘドロの処理を検討してもらわないと
海が死んでしまいます・・・。
Posted by ゴンドラ at 2010年12月15日 15:35
>>鰯さん
この汚水の問題をクリアするのはナカナカ大変だと思います。
また莫大なお金が掛るでしょうね・・・。
これで、少しでも良い方に向かってくれれば良いのですが。
Posted by ひろぽん at 2010年12月15日 16:34
>>ゴンドラさん
営農者と県は反発するでしょうが、裁判で結審したことですからね。
農業は他の土地でも出来ますが、漁業はここでしか出来ませんからね。
長崎県、諫早などにはあれだけ休耕田があるんですから、そこでやれば良いと思うのですが何でそっちを使わないんでしょうかね?
で、開門ですが、ホントこの汚水処理をしてからだと思いますね。
国がどこまで本気でやるのか・・・。
まさか、イキナリ垂れ流して、開門したら環境が余計悪くなったなんて言い出しませんかね?
心配になってきました。
Posted by ひろぽん at 2010年12月15日 16:39
今中洲の桃太郎に居ますんでコメントは 控えます(笑)
Posted by とっとっとーとっとっとー at 2010年12月15日 23:10
>>とっとっとーさん
中州!!!

ブログの写真に期待してます(笑)。
Posted by ひろぽん at 2010年12月16日 00:23
2年前の記事ですけど、出会ったのでひとこと。
その調整池の調査を続けている者です(サイト参照)

ここの写真(鳥瞰図)立派ですね。出典はどこですか?
著作権なければ使わせてほしいくらいです。

ところで、調整池からの排水は書かれている通りです。毎年4-5億トン、写真のように排水されています。長崎県は開門調査で海が荒れると云ってますが、それは今起こっている事なのです。

今、排水されているので、開門調査の時だけ処理して出す必要はありません。て、ゆうか、処理は無理です。今でも毎年30億円投入してこのありさまです。しかし、この汚水は干潟があった頃は汚水ではなく、海の豊かさにそのままつながっていたのです。海水を導入することでそこに近づく事ができます。
ここでは説明できませんがよかったらサイトを覗いて下さい。まだ工事中だらけですが
少しずつ充実させてゆきたいと思います。
Posted by たかはしとおる at 2013年01月05日 23:56
URLに入れたけど出てこないので再度。
コメント蘭にURL 入れると投稿できませんね。

「諫早湾調整池でおこっていること」で検索してもらうと出てきます。
Posted by たかはしとおる at 2013年01月05日 23:59
>>たかはしとおるさん
ごらんくださりありがとうございます。
写真の画像は確か新聞記事?ではなかったかと思います。
すみません、よく覚えておりませんm(__)m

諫早湾干拓の問題は、非常に難しいところですね。
ここまで来てしまうと、開門したほうが良いのか締め切ったまま排水問題をクリアした方が良いのか専門家では無いので分かりません。
が、一つ言える事は、有明海の環境破壊は諫早湾干拓だけではないとは思いますが、これが引き金になったのは確かだと思います。
締め切る前までは何とか保っていたバランスが、これによって一気に崩れたような気がいたします。
これから、どのようになっていくのか注意深く見守っていかなければと思います。
Posted by ひろぽん at 2013年01月06日 02:44
 
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