赤潮発生
有明海と橘湾で赤潮が発生し、南島原市の口之津港や雲仙市南串山町沖でハマチなどの養殖魚が死ぬ漁業被害が出ている問題で、雲仙市小浜町沖でも死んだ養殖魚が確認されるなど被害が広範囲にわたって深刻化していることが31日、分かった。
被害が出ているのはハマチ、ヒラスなどの青物が主。口之津町の養殖業者、有馬屋水産(安藤寧唯社長)は31日、小浜港沖にある養殖いけす7基のうち3基から約30トンの死魚を回収。口之津港内で既に回収した分を合わせると60トンを超える。残りのいけすも海面に魚がびっしりと浮かび、約4万5000匹がほぼ全滅状態。南串山町の養殖業者のハマチなどにも深刻な被害が出ているという。
通常、死魚は一般廃棄物として焼却処分されるが、南島原、雲仙両市だけでは処理能力に限界があり、養殖業者は困り果てている。雲仙市は処分経費の半分程度を補助する方向で検討。南島原市も「何らかの支援が必要」として協議。8月1日から長崎市内の処理施設に運ぶことを決めた。
県県南水産業普及指導センターによると「シャットネラ・アンティーカ」という植物性プランクトンが大量発生し、赤潮となった。
島原半島南部漁協の吉田亜紀彦参事(43)は「例年なら梅雨明け後、水温が上昇してから発生し、2日間ぐらいで収まる」という。今回は7月22日の発生確認から1週間以上も続いており、県総合水産試験場は「大雨で陸の栄養分が海へ流れ込んでいるのも原因の一つ」とみている。
養殖業を30年以上営む安藤社長は「こんなに長引く赤潮は初めて」と険しい表情。7月3日、国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防の北部排水門からの排水を漁業者らが阻止しようとした問題に触れ「県は因果関係はないと言っているが、漁業者はあそこが原因と思っている。可能性があるなら、改善してくれないと困る」と話した。
これはかなりの被害が出てますね。
私がよく行く釣り場も、相当なもんです。
やはり諫早湾干拓の影響は大きいと思いますね。
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