G-CRAFTからもBassartブランドで、カスタムハンドルが販売されております。
LSHシリーズは、481・521・571と三種類のハンドルの長さが用意されています。
皆さんは、このハンドルを選ばれる時にどのような基準で長さを決められているでしょうか?
ダイワで言えば、2000番クラスは481・2500番クラスは521・3000番クラスは571というような感じでしょうか?
リールの番手によって、ハンドルの長さを変えるのは正解だと思います。
が、たまに勘違いされている方がいらっしゃいます。
それは・・・。
長いハンドルを使うと、巻き取るラインの量が長くなると思っている方。
これは間違いです。
ハンドルが長くても短くてもマスターギアが回るのは、ハンドル一回転でギア一回転です。
ですので、長くても短くてもラインを巻き取る量は変わりません。
逆に、長いハンドルより、短いハンドルの方が素早く巻き取れます。
481のハンドルを一回転させるためには、円周の長さの約301mm動かさなければいけません。
これが571だと約358mm動かさなければなりません。
手を同じスピードで動かした場合、一回転に掛かる時間が短い方が早くなるわけですね。
よくカタログなどで「素早く巻き取れるロングハンドルを採用!」とかありますが、これはおかしいです。
正確には「パワーハンドルを採用!」としなければ、上に書いたような勘違いされる方が出ます。
では、何故番手の大きいリールに長いハンドルを使うかと申しますと。
これは、長い方が力を入れずとも楽に巻き取れるから。
今、主流になってきているハイギアリールのハンドルがノーマルよりも長いのはこれが理由です。
ハイギアリールは、その構造上ノーマルよりも巻きが重い。
これを軽減させるために、ハンドルを長くしている訳ですね。
逆に短いハンドルを付けると、巻きは重くなりますが感度が上がり素早く巻けます。
ですので、「俺は巻きが重いのは気にならん!」と言う方は、短いハンドルに替えるとハイギアの特性を
もっと生かせる事になります。
ハンドルを選ばれる時はリールの番手だけで決めずに、自分の体力・パワー、それに釣りのスタイルや
どんな釣りをしたいかで決められると、もっと釣りが楽しくなりますよ。
私がよくご一緒する、地元のタッキーさん。
10セルテ2004にはSCH421、セルテ2004CHにはLSH481を付けておられます。
ノーマルギアの2004には421と特に短いハンドルを装着し、巻きを重くしてスローな釣りに。
ハイギアの2004には、6mm長いハンドルを装着してパワー勝負を挑める仕様にしてあります。
同じく、ご一緒するゴンドラさん。
JETTYの872や852と10ステラの組み合わせの場合は、LSHの481ハンドル。
MID WATER972の場合はLSHの521ハンドルを使われます。
JETTYの場合は魚を掛けるまでのプロセスを重視、繊細かつ感度を上げるための481です。
MID WATERは魚をオートマチック的に掛けてくれます。
魚を掛けてからが楽しいロッドですので、ロッドの曲がりを楽しみながら楽な釣りをするための521。
このお二人は、リールやロッドの特性を生かす為のハンドル選びをされておられますね(^^)
皆さんも、単純にリールの番手に合わせるのではなく、このような選び方をされてはどうでしょうか。
釣りの幅が広がるかもしれませんよ~。